- えしゃく
- えしゃく【会釈】〔もと仏教語〕(1)人に対する親しみ・好意・謝意などを表すための, 軽く頭を下げたりするしぐさ。
「先客に軽く~して座に着く」
(2)他人の気持ちを思いやること。 斟酌(シンシヤク)。「遠慮~もない」「何の~もなくふん縛ったり撲ったりするので/少年(潤一郎)」
(3)〔仏〕 相矛盾したように思われる教説を突き合わせ, 両立を可能とする深い理解を導き出すこと。 会通(エツウ)。 和会(ワエ)。(4)会得すること。 主旨を理解した上で, 自分の解釈を示すこと。(5)礼儀にかなった応対。 挨拶。「盃のけうはい, 当座の~, 誠に大人しく見えければ/義経記 8」
(6)あれこれと事情を説明したりすること。「様々~申しければ, 事の外にくつろぎ給ひたり/盛衰記 12」
(7)他人に好意をもった動作や態度。 愛嬌。 多くあとに「こぼす」「こぼる」などを伴う。「にこほや~こぼして/浄瑠璃・日本振袖始」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.